Title No,021

2002年 4月
浅野川花見散歩

金沢の桜の季節は例年では4月中旬頃ですが今年は全国的に開花が早くこのあたりでも3月下旬に花見シーズンを迎えました。今月は桜がきれいな市内浅野川周辺とひがし茶屋街へ出かけてみました。


金沢は市内中心部に古くから親しまれてきた犀川と浅野川というニつの川があります。今回ご紹介する浅野川一帯は桜並木・茶屋街・卯辰山といった古都金沢の情緒あふれる景色を至る所で見ることができます。観光名所として知られているこのあたりは市の伝統環境保存区域に指定されています。
浅野川大橋は1594年に前田利家がはじめて架けた橋とされています。現在の浅野川大橋は国道159号線で市内交通の主要道路となっています。古くは加賀百万石の玄関口としてにぎわい浅野川を最も長く見守る橋でもあります。
浅野川の西側にある主計町(かずえまち)は料亭・茶屋・甘味処などが建ち並び、夜になると三味線の音が聞こえることがあります。一昨年までは金沢市尾張町の一部となっていましたが旧町名が復活し現在の金沢市主計町となりました。
こちらは主計町緑水苑です。浅野川周辺は金沢市内の桜の名所でもあります。
この日はタイミング良く満開でした!
浅野川大橋から下流に約50mのところにある歩行者専用の「中の橋」です。この木造橋はとても落ちついた雰囲気で、のんびりと川や景色を眺めることができます。
浅野川から徒歩約5分の場所にある「ひがし茶屋街」へきました。主計町と同様に今でも細い格子をもつ昔ながらの建物が石畳と共に情緒ある町並みを残しています。「ひがし茶屋街」は1820年に点在していた料亭・茶屋を集めてつくられたものです。金沢は「主計町茶屋街」と「ひがし茶屋街」の他に「にし茶屋街」がありますが最も格式の高い茶屋街がここ「ひがし茶屋街」なのです。
「ひがし茶屋街」のすぐ脇にある金沢の洋食レストランの老舗、明治42年創業の「自由軒」です。数あるメニューの中でも特にオススメなのが「オムライス」と「ハヤシライス」です。今日はココで昼食をとりました!
自由軒の「オムライス」は牛肉と豚肉を醤油ベースのソースでじっくりと煮込み、ライスと炒め合わせたものを卵で包み仕上げたものです。ライスの濃厚な味と風味が卵との絶妙なバランスを醸し出しています。



もうすぐGWです。今年の金沢はNHK大河ドラマ「利家とまつ・加賀百万石物語」の人気で例年以上のにぎわいが予想されます。金沢には浅野川周辺の他に「兼六園」・「武家屋敷」・「近江町市場」といった観光名所がたくさんあります。そのあたりはまたの機会にでもご紹介したいと思います。皆さんもぜひ一度、金沢へ訪れてみて下さい!