Title No,033

2003年 4月
見どころいっぱい八尾町!

北陸の花見シーズンは例年4月の中旬頃で関東よりも二週間ほど後になります。今年は町巡りも兼ねて富山県・八尾町(やつお)でお花見をしてきました。桜はもちろん川や滝などの自然の景色も去ることながら、坂や石垣の町並みも歴史ある八尾町のさまざまな魅力の一部です。今月は越中八尾をご紹介します。




富山県八尾町へは金沢から国道304号線と国道359号線で富山方面へ約80km、1時間半で到着します。

八尾と言えば・・・
「おわら風の盆」と「曳山祭」


「おわら風の盆」は豊作を祈ると共に風災害からの無事を願うことから始められたとされる祭で、その歴史は古く1703年(元禄時代)から毎年9月1日〜3日まで行われています。立春から数えて210日にあたる日が台風の厄日とされてきたことから、風の災害が起こらないことを祈る行事として「風の盆」という呼び名が付けられました。踊りと鳴り物で昼夜なく町内を練り回り盛んに行われる「おわら風の盆」は全国的にも知られ、期間中は「おわら」を行っている11町内の人口の約20倍にあたる25万人もの観光客が訪れます。「おわら」という語源は「お笑い節」という説や、豊作でわらが大きくなるようにとの「大わら説」などがあります。



「曳山祭」(ひきやままつり)は江戸期に越中の名工の手による人形・彫刻・彫金・漆工・金箔など美術工芸の粋を集めた6台の曳山が坂の町内を練り回る祭りです。この祭りは1741年(寛保元年)から毎年5月3日に行われ八尾町人の財力を彷彿させる豪華な行事で昼は彫刻に飾られ、夜は千余の灯がともる提灯山車となります。なお曳山は富山県文化財に指定されています。
祭りでなくても見どころいっぱい!


諏訪町通り

日本の道百選にも選ばれ坂の町八尾を代表する諏訪町通りは石畳と格子戸の昔ながらの家並みが見られるきれいな通りです。民家や商店がありながら電柱・電線が1本も無く歴史的な香りを色濃く残しています。また「おわら風の盆」では踊りが映える町並みとしても人気が高く祭りのムードを盛り上げています。
八尾そば

八尾の味覚を代表する「八尾の手打ちそば」は歯ごたえのあるコシの強さが自慢です。そば本来の味を心ゆくまで味わうことができます。
この日は諏訪町通り沿いにある「風庵」に入りました。八尾産の厳選されたそば粉を引き地元の名水を使うことでそばの香りを引き出しています。この日に食した画像上(本人)「ざるそば」と画像下は以前に食した「おろしそば」です。
こちらは以前に訪れた「高野」です。創業明治25年の老舗「高野」はそば一筋のお店で、観光客をはじめ県内外からの常連客も多く賑わいのある店です。だしは地元の醤油をベースに煮干し・昆布・鰹節を使ってうま味のある味に仕上げています。画像は温かい「とろろそば」です。