Title No,089

2007年10月
万葉線と海王丸

ここ最近、日帰りで行ける小さな旅をしながら各地の名所巡りをしています。今月は富山県の高岡市と射水市を結ぶ路面電車「万葉線」に乗り海王丸(かいおうまる)や高岡大仏を見学してきました。


高岡駅前〜越ノ潟間を結ぶ全長12.8kmの万葉線は第三セクター方式の小さな鉄道です。この車両は形に似合わずコカコーラの派手なカラーで走る広告としても活躍しています。
長が〜い釣り革と長が〜い横一列の座席は昔のバスを思わせる懐かしい内装、ベッド代わりに寝てもOK!ちなみに冷房はありません。窓全開で路面電車出発!
ワンマン電車なので乗車の際は整理券を取り、降車の際はブザーでお知らせします。ようはバスとまったく一緒!
高岡駅前から約30分、その名も海王丸駅に到着です。万葉線の各駅舎はごらんのようなとても小さな無人駅です。ココから海沿いの海王丸パークへ向います。
海王丸は昭和初期から約50年に渡りに国の航海練習船として活躍した船です。帆を張ったその美しい姿から「海の貴婦人」として親しまれ、昭和59年に引退しその後は富山新港の海王丸パークで展示されています。
4本マストが魅力の海王丸は総重量2200トンで姉妹船として有名な日本丸があります。
入場料400円で船内を見学できます。計器はもちろんデッキや各船室を見ながら船の内部をじっくり見ることができます。海洋博物館さながらの現在の海王丸、この手の海好きの方にはオススメです!
海王丸パークから出ている遊覧船に乗ってみました。港巡りスタート!
全長225mの大型タンカー、今年の春に竣工したばかりのパナマ船籍の「COORAL GARNET」のすぐ脇をすり抜けるように遊覧船が進みます。それにしてもすごい迫力です!
遊覧船に誘われるようにカモメが出現、船内で売っているエサのカッパ海老せんをまくと、何処からともなくたくさんのカモメがやってきます。
別の遊覧船も航行中です。休日のこの日は天気も良くたくさんの船が行き交っていました。カモメも大喜び!
再び万葉線で高岡方面へ・・・このヨーロッパチックなモダンな電車、通称「アイトラム」は乗り降りしやすい低床式でもちろん冷暖房完備の万葉線の主力車両です。行きに乗った車両とは対照的で音も静かで路面電車っぽくない・・・
最後に高岡駅近くで大仏見学です。1221年に造られた高岡大仏は奈良・鎌倉の大仏と並び日本の三大仏とされています。高岡市民に親しまれている高岡大仏・・・なんですが今回は「平成の大修理」のため鉄パイプに囲まれたごらんの姿に・・・残念



普段、クルマで移動することがあたりまえになっているせいか帰京や観光で久しぶりに電車に乗るととても新鮮な気持ちになります。車とはまた違った視点でのんびり走る電車の窓から街の景色や田舎の景色を眺めるのはとても良いもので新たな感動があります!次はどの電車に乗ろうかなぁ〜・・・