Title No,099

2008年 8月
SL列車と長瀞ライン下り

東京の某バス会社が企画した日帰り旅行へ行ってきました!埼玉の秩父鉄道で走るSL列車「パレオエクスプレス」と荒川の中流域にあたる長瀞ライン下りを楽しむ企画です!ここ数年テッちゃんブームで沸く鉄道業界でSLを走らせる路線が増えていますが、秩父鉄道では20年以上も前からSLを復活させ鉄道ファンのみならず昔を懐かしむ多くの人達を運び続けています。



秩父鉄道は埼玉県羽生市「羽生」と秩父市「三峰口」を結ぶ全長71.7kmの路線です。パレオエクスプレスは冬場以外の土日祝日に「熊谷」から「三峰口」(2時間40分)を一日一往復しているSL列車です。今回は「寄居」から「秩父」までの約1時間乗車し長瀞から荒川ライン下りに乗船しました。


パレオエクスプレス(寄居駅にて)

意外と静かに入線してきた蒸気機関車、人生初のSL体験!走っている姿も初めて見ました。パレオエクスプレスとして走る蒸気機関車「C58」は昭和13年から昭和35年までの間に427両が製造されました。この車両は昭和47年に現役を引退し埼玉県内の小学校で保存されていたものを昭和63年に復活させたものです。
JR(国鉄)で活躍していた12系客車を緑色に塗り替えて4両をゆっくり牽引しています。客車にはしっかり冷房が完備されているあたりはちゃっかり現代風!トンネルの前で窓を閉めるってことはありません。車内ではSLグッズや秩父の名産品を売るワゴン販売があります。
都心から一番近いSLとして大人気のパレオエクスプレス!夏休み期間も手伝ってホームでは撮影する人達がたくさんいました。撮影タイムを考慮して各駅の停車時間はちょっと長めになっているのが嬉しい!また秩父路を走る沿線の至る所でSLに手を振る人や街道沿いでは力強く走るSLの登場に驚く光景を見かけました。
秩父鉄道ではSL乗務員の自社育成をしています。ベテラン機関士が現役の電車運転士の指導にあたり蒸気機関車免許の習得に向けての手助けをしています。(そんな免許があったのね!)・・・熱風が漂う運転台でのひとコマを撮影・・・汗がみなぎる真夏の運転はかなり辛いことと思います。
長瀞ライン下り

秩父駅でパレオエクスプレスを降りバスで長瀞の河原へ移動しました。長瀞といえば荒川ライン下りが一番の観光スポットです!停泊した舟に乗り込みスタート!
20人乗りの舟が荒川を下ります!普段見かける東京の下流域からは想像がつかないほどの長瀞の渓谷美!周りは川遊びやBBQやカヌーなど夏遊びを楽しむ人達で賑わっています。
スタートからすぐに秩父鉄道の鉄橋をくぐります。さっきSLが走ってきた高架橋です。そこを過ぎると川幅が狭くなり、いよいよ流れも速くなりスリリング!・・・
船頭さんは単に舟を漕ぐだけではなくユニークなセールストークでガイドしながら船客を楽しませてくれます。川底や立ち上る絶壁を巧みな竿さばきで交わしながら急流を進みます。
この先ちょっと急流に!・・・実は最前席に乗りました。水しぶきがモロに掛かる特別席!?舟にはあらかじめビニールシートが用意されており急流の手前になると船頭さんが「かぶってコール♪」で教えてくれます。
約20分の乗船で最後は穏やかな流れに変わります。変化に富んだ流れと渓谷の美しさは自然が作り上げたまさに芸術といえます!



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おかげさまで100タイトル!!!