Title No,141

2012年 2月
鉄道博物館の「0系」

大宮にある鉄道博物館へ行ってきました!!ココは2007年の開館以来、4年を過ぎた今でも全国から多くの人が来場する人気のミュージアムです。展示車両は国鉄時代に活躍していた昭和のものが多く、アラフォー以上の世代であれば、復元された車両や駅の雰囲気に懐かしさを共感できるはずです。今月はその中でも日本の鉄道史を語る上では欠かすことのできない初代新幹線「0系」に注目してみました。


1964年(昭和39年)、東京〜新大阪間で開業した東海道新幹線は日本の大動脈として、後の経済成長を支え続けてきました。その存在は東京オリンピックを機に日本の高速鉄道「SHINKANSEN」として海外でも広く知られています。引退後の現在では日本のみならずイギリスの国立鉄道博物館でも「0系」が展示されています。

日本の鉄道博物館ではこのように東京駅プラットホームで行われた当時の開業式を思わせる特別スペースにて展示されています。



見事にレストアされた「0系」の車両細部の観察や車内へ入ることもできます。現役時代ではマジマジと見ることが無かったパーツに注目してみるのも博物館ならではの楽しみ方です。
とても懐かしい開業当時のままのグレーとブルーのスライド転換式シートです。2列・3列のシートレイアウトは700系など現代の新幹線車両と変わっていませんがシート自体が現代のものと比べると一回り小さくリクライニング機能はありません。昭和の終わり頃に「0系」は茶色のリクライニングシートへと次々とリニューアルされていきましたが、一部の「0系」は平成に入ってからもこの内装の車両が「こだま」の自由席として運用されていました。



実は学生時代に新幹線で通学していたことがあり、個人的にもこの車両には人一倍の思い入れがあります。そんなワケでさすがに当時の事を思い出さずにはいられませんでした。昭和から平成まで長年つかわれてきたシートだけあって、当時は座面のバネやクッション性にかなりのヘタリがありましたが、逆にそのヘタリ具合からくる柔らかい座り心地が自分のお気に入りで下車駅の到着間際の眠りを誘うものでした。・・・そんなことを懐かしみながら「0系」の見学に費やすこと1時間、デジカメ撮影が止まりません!



本人登場!(鏡越しですが・・・)
お湯がヤケドしそうなほど熱すぎる洗面台と三面鏡が懐かしすぎて思わず1枚、デッキに配置された冷水機は折り紙のような紙コップで水を飲むんですよね^!^・・・時代を感じさせてくれます。



貴重な開業当時の記念切符(画像上)や今では見ることが出来ない硬券(画像左)が資料展示スペースで見るとことができました。現在のグリーン車にあたる「1等車」は東京〜新大阪間「2860円」で乗車券込みの値段です。ちなみに当時は瓶ビール1本「115円」、コーヒー1杯「80円」、タクシー初乗り「100円」、大卒初任給「21500円」の時代です。

画像右のレアもの新幹線定期券(通学用・フレックスパル)は平成3年に自分が使っていたものです。これは自宅に残っていたものをスキャナーで保存してみました。スタンプと手書きで作られた紙の定期券は、電子化されたスイカやパスモが当たり前の今では見ることはありません。1ヵ月の定期代がすごい事になっています・・・無くしたら大変!!命の次に大切なパスケースでした!


こちらも資料展示スペースにて・・・
子供達のあこがれでもあった夢の超特急」新幹線「0系」
、新幹線のお子様ランチプレート(画像上)、昔はレストランのショーウインドーではかなりの確立で飾ってありました。ブリキの玩具(画像下)もプラレールと並ぶお子様業界では定番の人気アイテムだったはずです。

1975年(昭和50年)山陽新幹線の博多駅開業時に使われたフラッグ(画像右)です。東海道山陽新幹線として全線開通し、「0系」の活躍の場が更に延びました。「0系」は東海道新幹線からは1999年(平成11年)、山陽新幹線からは2008年(平成20年)に引退し長い歴史に幕を閉じました。




鉄道博物館の話題は今回だけでは到底話しきれません。次回もこのネタで!